電気脱毛とは、直径0.05~0.15mmのプローブと呼ばれる針を毛穴の一つ一つに差し込み、差し込んだプローブに電気あるいは高周波を流すことで毛根部を破壊し、永久脱毛を達成するという方法です。医療レーザー脱毛が行われる前から行われており、永久脱毛の手法としては、一番歴史と実績のある方法であり、身体への副作用が無いことも証明されています。
処理後は、ツルツル感のある素肌となります。
電気脱毛に適した部位
基本的には、(粘膜以外であれば)毛の太さや色などを選ばず、全身のムダ毛の永久脱毛に対応出来ます。
しかしながら、痛み・費用・期間等との兼ね合いで、医療レーザーで出来る部分は医療レーザーで永久脱毛を行い、その他の繊細な技術を必要とする顔や、確実な効果を求めるワキ・ビキニライン、医療レーザーで脱毛しきれなかった産毛などを電気脱毛をする、という選択が多いようです。
電気脱毛の処理スピード
電気脱毛は、施術者が脱毛の対象となるムダ毛1本1本に対して、毛穴の角度や深さに合わせながら、直径0.05~0.15mmのプローブと呼ばれる針を毛穴に挿入して電気(または高周波)を流すことで永久脱毛するため、大きな手間が必要となります。
施術者の経験や技術にも大きく左右されますが、1本あたりの処理時間は、概ね3~6秒程度と考えればいいでしょう。
電気脱毛時の感覚
「毛穴に針を刺す」ということで、痛みが強いと思われる方も大勢いらっしゃるようですが、それほど痛いものではありません。
脱毛する部位にもよりますが、一般的には毛を抜く時の痛みよりも若干痛くない程度といわれています。
また、どうしても痛みに対して弱い方は医療機関で行うことで、麻酔により痛みを和らげることも可能です。
電気脱毛時の毛の状態
電気脱毛を行う施術者は、毛の生え方を見て毛穴の角度や深さ、そして電気(高周波)を流す時間を決めていますので、処理を確実にするために施術の一定期間前から自己処理をすることが出来ず、一定の長さ(最低でも1~2mm程度)伸ばしている必要があります。
電気脱毛出来ない人
電気脱毛は、毛穴に針を刺して電気(または高周波)を流して脱毛するため、妊娠初期の方や熱が38度以上ある方は施術出来ないようです。また、各医院やエステ独自に安全性確保のために他にもいくつか基準が設けられている場合がありますので、詳しくは各医院・エステティックサロンにお問い合せください。
電気脱毛後のアフターケアは必要?
適切なアフターケアを行うことで、炎症や黒ずみを抑えることができます。
- 施術部分を充分にアイシングする
- 毛穴に挿入した針に電気を通して脱毛するため、脱毛を行った部分の肌に熱を持つことがあります。こういった場合には、肌に赤みがでたり、腫れたりすることがあるため、施術部分を冷やし、熱を冷ます必要があります。
- 赤みのある間は直射日光も避ける
- お肌の状態が弱くなっているため、刺激は出来る限りさけましよう。
- 入浴時は石鹸などを使わない
- 電気脱毛を行った当日は、施術部分は石けんを使って洗わない方がいいです。
- その他
- 施術当日の飲酒を控え、また、炎症を防ぐため、汗などで施術部分が汚れたら、清潔なコットンやウェットティッシュなどでふき取り、清潔な状態を維持しましょう。
※制汗剤の使用は、その成分によっては毛穴に入り、炎症や黒ずみの原因となる場合がありますので、医師等に確認してから使用されることをおすすめします。
電気脱毛のメリットとデメリット
- 電気脱毛のメリット
- 永久脱毛が保証されていて確実に脱毛できる
- 医療レーザーでは出来ない(難しい)白髪や、眉などの細かい部分・色素沈着が強い部分でも永久脱毛が可能であること
- 最後の1本のムダ毛まで処理することが可能なこと
- 電気脱毛のデメリット
- 治療の回数・期間、1回あたりの治療時間が長い
- 治療費用が高い
- レーザー脱毛より痛みが強い
- ひざ下や腕など広範囲の脱毛には向かない(ワキやビキニラインが電気絶縁針向き)
- 治療期間中はムダ毛を伸ばしておくのが必要があること
- 妊娠初期の人や当日熱が38度以上ある人はできない
- 毛穴に挿入した絶縁針に電気を通すので直後に肌に赤みがでたり、腫れたりすることがある