永久脱毛の仕組み
永久脱毛の仕組みと毛周期との関係について説明します
永久脱毛の仕組みについて
脱毛には、『一時的な脱毛』と『永久的な脱毛(永久脱毛)』の2種類があります。
このうち『永久脱毛』は、毛が再生する仕組み自体を破壊することで達成されるため、毛の発育に関わっている毛母や毛乳頭、立毛筋などの組織をレーザー等により破壊し、以後永久的に毛が生えてこないようにする、という方法です。
この永久脱毛の理論には、次の2つがあります。
- メラニン色素に吸収された熱エネルギーによって毛母や毛乳頭などの組織を破壊し、永久に脱毛を生じさせるという理論
- 毛の再生の中枢として注目されている、皮脂腺開口部下部の毛包部に立毛筋(鳥肌で毛を立たせる筋肉)が接する部分にある隆起(buldge:バルジ)が破壊されるため永久に脱毛を生じるという理論
また、方法的には、次の2つがあります。
- 光の熱を利用する(Photo Thermo Lysis) レーザー脱毛、光脱毛
- 電気や高周波の熱を利用する(Electro Thermo Lysis) 電気(絶縁)針脱毛
毛周期と永久脱毛の切っても切れない関係
永久脱毛をするためにはいくつかの方法がありますが、そのいずれの方法にも共通の条件があります。
それは、「成長期の毛」に対して処置をしないと意味がない、ということです。
毛には成長サイクル(毛周期)というものがあります。退行期や休止期では永久脱毛の処置が出来ないのです。
また、毛の構造のページでも触れていますが、人間の毛の内、皮膚の外に出ているものは全体の3割程度(この体表に出ている毛の多くが成長期の毛)しかなく、皮膚の下にある毛に対しては永久脱毛の処置が出来ません。これが、『永久脱毛は一定の期間と施術回数が必要』な理由です。なお、部位や個人間でも毛周期には差があるため、部位や患者毎に処置期間や回数が異なることが普通です。
このため、永久脱毛を受ける際には、処置前に毛を抜くなど成長期の毛を減らさない、ということが大切です。成長期の毛を抜いてしまうと、1回に処置出来る本数が減ってしまい、必要以上に期間や施術回数を浪費してしまうことになるのです。
永久脱毛をしよう!と決めたら、医師等の説明などをよく聞き、わからないことなどがあったらよく確認しておくことが大切です。
毛の部位別の毛周期期間についてはこちらをご覧ください